プレート式熱交換器リコンディショニング作業(ドック中)

先日、大阪某所の船舶ドックにて

クルーザー船のエンジン等の冷却に使われている

プレート式熱交換器のリコンディショニング作業(アルファ・ラバル工場にて)及び 分解・組立作業を

行ってきました。

 

今回実施した熱交換器は主にエンジンを冷却し温度の上がった清水を

海水にて冷却するために使われておりました。

海水側は定期的に薬液による循環洗浄を行っていたそうですが、

開放整備で海水/清水両側の清掃は約10年ぶりとなり

リコンディショニング(アルファ・ラバル社メンテナンス工場でプレートをお預かりし、

ケミカル洗浄・ガスケット交換・圧力検査を実施し伝熱効率を新品同様に戻すサービスです。)

の実施となりました。

プレート取外し・取付は弊社サービスマンにより実施しました。

↑ 上:清水側 下:海水側

DSCF1636

↑清水側 配管錆びが熱交換器内に多く詰まっていました。

 

ガスケットの硬化も激しく、もう少し間隔の短いメンテナンスの提案をいたしました。

強い薬品による内部洗浄はプレート/ガスケットどちらにも悪影響を及ぼします。

ご注意ください。

※今回、薬液によるダメージなのか振動によるダメージなのかは不明ですが、プレート穴空きが発見されました。

再利用不可のため、新品購入か減枚数で復旧での対応となります。

プレート枚数が減りますと、熱交換能力ダウンしてしまいます。

 

洗浄後

↑ 工場にて整備完了したプレート

歪みなども修正し新品同様の能力へと回復しました!

ガスケットも新品に交換するので水漏れへの心配もバッチリです。

 

今回はドック期間が約2週間と長くありましたので工場持ち帰りましたが

短いドック入り期間の場合に対応するため、

エクスチェンジ・サービス(整備済みプレートを前もってドックに運送しておき、既設プレートと

入替ていただくサービスです。)もございます。

エクスチェンジですと工期:最短で1日で終了できます。

 

何か不明点ございましたら、お気軽に弊社までお問い合わせください。